2013年04月29日

生き物への思い

昨夜、NHKのテレビ番組「ダーウィンが来た!」を見ました。
イタリアで、渡りを知らないハイイロガンのヒナを人間が育て、渡りの特訓をするという内容でしたが、も~ヒナ達のかわいいことったら𕾾

このヒナ達の親は「越冬地分散化計画」で、ヒナの頃ここに人間の手によって連れて来られているので、渡りを知らないということでした。

ガンカモ類やニワトリは「刷り込み」といって、孵化して最初に見た動くものを親とみなし、そのあとを追いかけるようになります。
その習性を利用して、あるハンググライダーの操縦士の男性を親と思わせ、約6ヶ月間ヒナ達と寝食を共にし、ハンググライダーで毎日のように飛行訓練をし、ついに6ヶ月後のある風のない穏やかな日に渡りへと出発したのです。
距離は500キロ。
ヒナ達の体力を考え、10日かけての渡りです。

ハンググライダーにカメラが搭載されているので、飛行中のヒナ達の様子もしっかり見られます。
「お母さんまだ着かないの? きついよー」と言ってるかのような表情に見える場面もあせあせ(飛び散る汗)
高度を下げてはいけない所で、疲れのせいかヒナ達の高度が下がっていった時は、も~見てる私の方がドキドキもので疲れました𕾵

そして10日かけて無事に目的地までたどり着くことができましたぴかぴか(新しい)
ヒナ達の表情がちょっぴり大人っぽく見えました目


人間が渡りを教えるなんて不自然なことですが、実際この「越冬地分散化計画」は国際的な取り組みなのです。
渡り鳥の越冬地が1ヶ所に集中していると、万一病気が発生した時に多くの命が失われます。 
これは種の保存を脅かします。
まして絶滅危惧種ならなおのこと。


日本のツルの越冬地も鹿児島県出水市に集中しているため、佐賀県伊万里市や山口県周南市、高知県中村市への分散化計画が行われていますが、なかなかうまくいきません。
各地ともここ数年の越冬数は数羽程度です。
周南市で放鳥しても、その後周南市に戻ったケースはまだないそうです。

昔は日本のあちこちに飛来していたツル。
あちこちに「鶴」がついた地名があるはずです。
そこは昔、ツルが飛来し越冬していた証です。

環境を破壊し、人間の利益ばかりを優先してきた結果、ツルの越冬地がほとんどなくなってしまいました。
1ヶ所に集中させたのは、まぎれもなく人間です。

私は、生きとし生けるもの全てが、この地球上において平等に平和に自由に生きる権利があると考えています。
野性の生き物が安心して暮らせる所は、人間にとっても暮らしやすい所のはずです。


いつしか昔のように、日本中でツルが乱舞する光景をこの目で見てみたい。
posted by ベジバード at 17:29| Comment(0) | 生き物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月17日

かわいい訪問者

小春日和の先日、わが家のベランダに蝶がやってきましたるんるん
昆虫図鑑で調べると、どうもヒメアカタテハのようです。
この距離なら許してくれて、何枚も撮らせてくれました。

P1000017.JPG



これまた先日、夏の畑から移植したオクラの鉢にどうもケラがいたらしく、
鉢の周りをうごめいていたので保護しました。

P1000018.JPG


そうそう、オクラはどうにか根付いて、畑では見たこともない小さな花を3つ咲かせました目
寒さに弱いオクラは、10月には枯れてきたので水をあげるのを止めていました。
たぶん、水気もなく住環境が悪くなって思わず出てきたんでしょう。
もちろん、駐車場近くの花壇に逃がしてあげました手(チョキ)
凄い勢いで土の中にもぐっていきましたよ!


これもまたまた先日、冬の風物詩「猫ドーム」を出してあげました。
さっそくクーは近寄ってきて、慎重に匂いを嗅いで・・・チェックイン!

P1000019.JPG


この中に入ると、なかなか出てきてくれなくなるのがちょっと悲しい・・・。
posted by ベジバード at 17:22| Comment(0) | 生き物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月31日

アフリカのゾウとサイの悲劇

私はWWFジャパン(世界自然保護基金ジャパン)の会員になって20年程になります。
先日、2ヶ月に1回発行の会報が届き、その見出しを見て愕然としました。
「ゾウとサイの密猟が急増」

1989年・・・ワシントン条約によって、象牙の商業的な国際取引が完全に禁止された年です。
この規制は、ゾウの個体数減少に対して一定の歯止めになってきてたはずなのに、2011年世界で押収された象牙の量は、1989年以来最多を記録したそうです。
2012年1月~3月には、カメルーンのブバ・ンジダ国立公園で、高性能の銃器を持った密猟者が300頭以上のアフリカゾウを殺害し牙を奪っていったそうです。
その他のアフリカの国々でも、プロの狙撃者による犯行が多発しているそうです。

南アフリカ共和国では、長年密猟によって殺害されるサイの個体数は低く抑えられていました。
しかし2008年から急増し、今年は500頭を超える勢いです。
たった1カ国での数です・・・。

考えられるのは、アジア地域の経済発展が、象牙やサイの角の需要を拡大していること、それが犯罪組織にとって充分に儲けが出る状況を生んでいる、ということです。

象牙の最終消費国の上位2カ国は、中国とタイです。
サイの角の主要な消費国はベトナムです。
いずれも2008年頃から、経済成長を続けている国々です。

会報でも言っていますが、中国もタイもベトナムも、経済的に豊かになる権利はありますし、それ自体は否定されることではありませんが、生活が豊かになったのであればなおのこと、国際的に決められたルールに従うべきです!
そして希少な野生動物の保護に協力するべきです!

私は、生きとし生けるもの全てが、この地球上において平等に平和に自由に生きる権利があると考えています。
金に目がくらんだ人間たち・・・。
豊かな生活の陰に、あらゆる生き物の犠牲があります。
とても悲しい現実です・・・。


WWFのホームページです。
よかったら覗いてみてください。   
www.wwf.or.jp
posted by ベジバード at 18:41| Comment(0) | 生き物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする