2015年07月20日

命のレスキュー

これは、一昨日の出来事です。

猫友さんから「団地の空き家の風呂場からネコの声がする!」と昼間電話がありました。

うちのマンションの西側には、大きな市営団地が広がっています。
確かにあちこち空き家があるのですが、よくよく話を聞いてみると、先日空き家になったその部屋は1階で、住んでいた方は野良ちゃんを可愛がっていたらしく、自由に出入りさせるため、リビングのサッシをいつも開けていたそう。

そして引っ越しても、野良ちゃんのためにサッシを少し開けていたらしいのですが、先週木曜日に、市の職員の方が引っ越しの確認作業?で来た際、たまたまお風呂場に入り込んでいた野良ちゃん1匹が、お風呂場のドアも閉められサッシも閉められたために閉じ込められた、ということらしいのです!

これは一大事がく〜(落胆した顔)
この日は土曜日なので、もう丸2日間閉じ込められていることになるのです𕾶

さらに話を聞いていくと、野良ちゃんの声に気づいた近隣の方たちが自治会長さんに連絡をし、自治会長さんもすぐその日のうちに市に連絡したのに、2日経った今日まで誰も来ていないとのこと。
自治会長さんも、3連休が始まったので火曜日まで待つしかないと言ってあるとか。

私は血の気が引く思いでしたがく〜(落胆した顔)
なぜ誰も動かない!
命が消えそうになっているのに!!
火曜日まであと3日。 待てるわけがないちっ(怒った顔)

ガラスを割るなり、カギの110番に連絡するなり、私が考えた方法は器物損壊、不法侵入になりそうなのでえ𕾹
向かった先は・・・警察。
歩いて10分程で派出所があるので、そこへ向かいました。

「空き家にネコが閉じ込められています! 助けてください!!」
すると警察の方は「ネコ・・・ですか?」
ちょっと呆れた風に言われたので「ネコもイヌも人間も同じ命ですよね!」と私。
「あっはい、そうですね・・・現場に行きましょう」

実は猫友さんによると、その家はある事情でリビングのサッシのカギ部分のガラスが割られていて、簡単に部屋に入れそうなんだけれど、そのカギは二重ロックになっていてキーが必要とか。
猫友さんも同じ団地なんですが、たまたまそのキーが必要ないタイプのサッシらしく、同じタイプのサッシに住む友人がいるから、その人のキーを借りてみる、と言っていたのです。

現場にそのキーを借りて猫友さんが待っていてくれました。
私が着いて数分で警察の方も合流。
警察の方が、立ち合いで棟長さんもいた方がいいと言うので呼んで、総勢4人でリビングとお風呂場のあるベランダ側に向かいました。

お風呂場からは鳴き声は聞こえません・・・。
棟長さんと私が見守る中、警察の方と猫友さんが柵を乗り越えベランダへ。
割られてるガラスを隠すように、パネルみたいな物が貼ってあったので、それを慎重に警察の方が剥がすと・・・カギが見えました!

今度は猫友さんが、友人から借りたキーを差し込むと・・・開いた!!
ドキドキドキドキ・・・・・・・。

2人は急いで中に入りお風呂場へ直行、すると・・・「いなーい!」
「えっ!?」「ネコちゃんはせま~い所に入り込んでる可能性がありますよ」と私。

するとバスタブと壁のほんの少しの隙間にいたらしく「死んでる~!」
「はあっ!?まさか!」「今朝まで鳴き声が聞こえてたって言ってたじゃない!」
信じられない棟長さんと私は柵をよじ登り中へ。
そしてお風呂場を覗くと、確かに黒っぽい物体が狭い隙間にがく〜(落胆した顔)

「触ってみました?まだ温かいはず!」と私。
猫友さんが恐る恐る触ると・・・「ミャ~!」
苦労が報われた瞬間でしたぴかぴか(新しい)

私の目からは熱いものが流れてきて、思わず警察の方に抱き付いてしまいました𕾹
猫友さんに引っ張り出された野良ちゃんは、元気に外の世界へ飛ぶように走って行きました。



この救出劇には、いくつかのラッキーが重なっています。
まず一つ目は、木曜日金曜日は台風のおかげでとても涼しく、狭いお風呂場でも暑くなかったこと。
もう一つは、市の職員以外、必要な人員がこの時間に全て揃って協力できたこと。
(私はこの日本当は仕事が入っていたのですが、キャンセルになっていたのです)
あとはこの野良ちゃんの運かな𕾴


命。
それはとてもとても重く、かけがえのないもの。


猫友さんも私もガラスで手を切ったんだぞ。

これからも元気で長生きしてね~𕾲
posted by ベジバード at 18:45| Comment(0) | その他日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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