森が減り、仲間が減ったことに気づいてはいても、
海を越えて密猟の手が迫っていることを、彼は知らない。
高い梢の上で、オランウータンが遠くを見つめる。
昨日まであったはずの森は、どこへ消えたのだろう。
運び去られるたくさんの木々と、焼けた大地がその瞳に映る。
今日も世界中で新しい命が産声を上げる。
子供の未来に幸あれと願う人の心は、どこも同じなのに
一握りの国が資源を浪費し、富を囲い込む。
(WWFジャパン 世界自然保護基金ジャパンのリーフレットより)
この地球上のあらゆる所からSOSが聞こえてきます。
アフリカでは、ゾウの頭数がたった4年で3分の1にまで減ってしまった地域があるそうです。
もちろん全て象牙をとるための密猟でです。
密猟が急増したのは2010年以降。
その最大の要因は、中国の経済成長にあります。
ゾウと同じように、近年密猟で激減しているのがサイです。
サイの角の違法取引の一大市場となっているのがベトナムです。
この地球は人間だけのものではありません。
人間というたった1種の生き物が、他のあらゆる生き物の命を奪い取っている。
そんな権利は人間にはないはずです!
いろいろな情報を耳にするたび、人間の酷さに腹が立ってしかたありません。
今の人間の繁栄の影には、たくさんの生き物の犠牲があります。
もういいじゃない。
いいかげん、目を覚ましてほしい・・・
取り返しがつかなくなる前に。