福岡市動物園は、平成18年から20年計画で園内のリニューアルを進めていて、先月「アジア熱帯の渓谷エリア」が完成したのでさっそく行ってきました。
平日なのにとても人が多く、駐車場も入るのを待たされた程です。
新しいお部屋の動物たちは、工夫された環境を満喫しているみたいでした

このライオンのお部屋は新しくはありません。
この子はまだ子供なのか、ボールと無邪気に戯れていて可愛かった~

そしてここからが本題。
実は私は動物園とは深~い関係にあるのです!
それは数十年前、私が中学2年生の時です。
当時、わが家は動物園のすぐ近くで、朝は動物たちの鳴き声で目が覚めていた程でした。
その頃から生き物好きの私は、よく動物園に通っていました。
中学生まで無料なので、学校が終わった夕方や日曜日に母とバスで町に出かけても、帰りは私だけ「動物園行き」に乗り、園内を突っ切って家まで帰っていました。
なので動物園の悲惨な現状までも見ることに。
夕方に行くと餌の時間なのですが、肉食獣の餌はほとんど毎回ニワトリの頭。
獣舎は狭く檻とコンクリートで囲われて冷たく、アフリカ原産の動物たちにとって冬はかなり寒さを感じていたことでしょう。
特にライオンとトラは頭数が多いので狭すぎて、かなりのストレスを感じていたはずです。
私はこの頃から、獣舎はその動物が野生で生きている環境と同じようにするべきだと思っていたので、行くたびに心が痛みました。
そこで、私はなんと園長さんに手紙を出したのです。
「獣舎は広く、床には土を、中に木を植えて。中学生まで無料にしているから市の財政が苦しくなるので、小学生以上から有料にするように」などなど、原稿用紙10枚に改善してほしい事をギッシリ書いたのです。
ま~失礼やら恥ずかしいやらで、中学校名は書いたのですが、名前は匿名にしていました。
すると、なんと園長さんがとても心打たれたとの事で、私の大捜索が始まり、程なくして見つかってしまったのでした。
この事は当時新聞に載り、翌年ライオンとトラの獣舎は無事に大きくなったのです!
そう、この写真の獣舎です。
以前より3~4倍の広さになりました。
少しですが土もあります。
餌も肉の塊だったり、たまに冷凍のヒヨコだったり
まあ、ニワトリの頭よりはマシですね・・・。
今度、福岡市動物園に行くことがあったら、ぜひこの獣舎を見てみてくださ~い