私は今頃から12月までが1年で一番大好きな季節です

先週から我が家の周りを、渡り鳥のジョウビタキが「ヒッヒッ」と鳴いています。
街を歩くとキンモクセイの甘い香りがしてきます。
夕暮れもかなり早くなり、夕食の支度を急がせます。
そんな今日この頃なのに、まだツクツクボウシが近所で1匹鳴いています。
ゆっくりと、でもしっかり鳴いています。
このオスは最後の1匹なのかもしれない。このラブソングを聞いてくれるメスはいるのかしら・・・などと考えてしまい、とても切なくなってしまいます。
今からは紅葉も楽しみの一つです。
まだまだ福岡の街中は何の変化もありませんが、北から一歩一歩確実に紅葉前線は南下中です。
我が家のマンションから西側は、市営団地が広がっています。
去年、団地の敷地内の広葉樹が全て切り倒されました!
何日もチェーンソーの音が鳴り響いていました。
耳をふさぎたくなる嫌な音・・・樹の断末魔の叫びのように聞こえます

とても気分が悪い数日間でした。
最近は団地や公園から、広葉樹で落葉性の樹木がなくなりつつあります。
理由は、防犯で見通しをよくするためと、落葉した葉が排水溝に詰まったら排水機能が損なわれ、洪水の原因になるかららしいのですが、本音は秋になって落葉した時の掃除が大変だかららしいです
四季があってこそ美しい自然。
落葉も風情あるものと考えられないのでしょうか?
いにしえの歌人たちは歌にも詠んだぐらいなのに。
たとえ防犯だろうが、防災だろうがもはや関係ない。
人間のエゴで失われていく命が、かわいそうでたまりません。
人間の出現より、ずーっと先に出現していた数多くの生き物たち。
後から来た私たち人間は、もっと謙虚になれないのでしょうか・・・。
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